はじめに
(行政書士の方へ)
兼業や勤務行政書士を除けば、行政書士の専業で独立開業しているのはそのうちの500人に満たないかもしれません。そして、行政書士として開業後4~5年ぐらいは、特色や差別化に迷いながらの経営を続けているのが実情ではないでしょうか。
ネガティブな情報に惑わされず、取り扱い業務分野を決めて深く学び、経験を積み、自分のファンを着実に増やすことで、十分な収入が得られるはずです。行政書士という職業を選択したことは間違いではありません。

弊法人代表の略歴
名城大学法学部法学科卒業 |
登記事務所3年 |
法律事務所5年 |
上場企業の商標担当2年&法務担当10年 |
行政書士10年以上 |
これらを合わせ法律実務経験30年以上 |
アバンセCLUB開催のきっかけ
弊法人の名称は「グラシアス行政書士法人」で「ありがとう」という意味の言葉を使っています。「感謝の気持ちを忘れてはいけない」というところから名付けました。今の自分があるのは、これまでにかかわった方々のおかげだ、恩を忘れてはいけない、といつも自分に言い聞かせています。弊法人は、10年以上障害福祉サービスにかかる行政書士業務に携わってきており、現在は拡大路線ではなく、少数精鋭体制で既存顧客を重視し、より親密な関係を構築しています。
そのような中、ときどき耳にするのが、知識が十分でないコンサル会社が障害福祉サービスの運営法人様に対し、規定や要件等を正確に理解しないまま各種提案を行い、その運営法人様が不利益を被っているという現実です。本当にやるせない話で、弊法人とかかわりのない障害福祉サービスを運営している法人様のために何かサポートできることがないかと思案していました。
その結果、たどり着いたのが、私の法律実務経験30年以上の経験と知識、それから障害福祉サービスに関連するノウハウのすべてを公開することによって、福祉業界に対し、恩を返すというアイデアを思いつきました。
これにより、弊法人のメソッドに基づいたサポートを受けられる障害福祉サービスの運営法人様が全国に広がります。
弊法人は小規模で、大手コンサルに匹敵する情報収集能力(マンパワー)はありませんが、逆に担当者が頻繁に変わるようなこともありませんし、実務を執り行っている行政書士ならではの視点が強みでもあります。「躍進」という意味である「アバンセ」の精神を基本としてコンサルしていきます。アバンセCLUBでコンサルを受けた方々(パートナーと言います)が、弊法人の代わりに全国の運営法人様をサポートし、その事業所様の運営が「躍進」していくことを心から願っています。
なぜ、アバンセCLUBのコンサルを受けるのか。
経験が買える

弊法人の考えは「実務経験こそすべて」です。実務は教科書どおりにはいきません。各種法令に関して、弊法人の実体験に基づいた上で、アバンセCLUBのコンサルを提供いたします。30年分の経験を簡単に手に入れることができますし、行政の解釈に疑義がある場合には、根拠規定を示してお伺いを立てることもできるようになります。その方法も、もちろんレクチャーします。例を挙げると、消防法は非常に難解ですが、消防署に何百回と相談に行った豊富な経験を体系的にお伝えします。これにより、消防署の判断に対し別の方策を提案できるだけの知識が得られます。
知識が買える

弊法人の考えは「根拠(規定)は何だ」です。障害福祉サービスの分野は、障害者総合支援法、児童福祉法の知識だけではなく、建築基準法や消防法などの知識が求められます。もちろん会社法などの知識も関係します。必要な法令知識が複雑多岐にわたるのでどこから手をつけたらいいか分からないと思いますが、アバンセCLUBであればその知識を身につけることができます。一緒に紐解いて行きましょう。
リスクを回避できる

賠償リスクのある業務となっておりますが、弊法人のこれまでの数々の失敗を参考に事前に知っていただくことで、ご自身のリスクを管理し、より回避することができます。行政書士向けの講演で行うような、通り一辺倒で「肝心」な部分は話さないというようなことはしません。
トラブルシューティングのための
思考回路が身につく

何らかの問題が発生してしまった場合には、それに対応する提案をいたします。すべての問題が解決できるわけではありませんが、思考回路を巡らし、一緒に問題解決の方法を模索しましょう。
実地指導の対応にスキがなくなる

実地指導で、加算の返金や減算を指摘されることも多々あると思いますが、これは規定の我流解釈(自分に都合のよいように解釈しがち)から来るものです。アバンセCLUBのコンサルを受けることで、これらを未然に防止することができ、無駄なキャッシュアウトを抑えることができます。
不服申立てに強くなれる

アバンセCLUBでは、監査以降の手続きにも注力しています。黒は黒にしかなりません。つまり、白しか白にはなれません。しかしながら、「法律による行政の原理」が働きますので、白いグレーは白推定にはなり得ます。白いグレーと判断できるケースを白推定にすることができるスキルが身につきます。
指定申請のコツが理解できる

指定申請は、自治体によって規定の解釈が異なります。また、必要な書類も異なります。アバンセCLUBのコンサルを受ければ指定申請をマスターすることができるようになります。運営法人の方は、自社で申請ができるようになれば経費削減に大きく貢献できます。
加算が取れる

我流による運営をしていると、算定できる加算を落としていることも多々あります。加算の見直しサポートもしています。見直しをすることで、売上が大幅に上がる事例もあります。
適切な人員配置が理解できる

意外と正しく理解できていないのが人員配置です。アバンセCLUBのコンサルを受ければ最適な人員配置を組むことできるようになります。
なぜ、障害福祉サービス業務が良いのか
(行政書士・社会保険労務士の方へ)
今や、障害福祉サービスの業務は、建設業、風営、入管、運送業などの行政書士のメジャー許認可業務と肩を並べるほど存在感を表してきています。全国単位でみると障害福祉サービスの事業所数も利用者数も共に増加傾向にありますので、アバンセCLUBで知識と経験を磨けば、今からでもこの分野に算入するチャンスはあります。
弊法人もそうですが、クライアントからの相談が定期的にありますので、行政書士としては珍しく、顧問契約が締結できます。行政書士事務所の経営が安定するだけでなく、毎月の経費が顧問料で賄えるようになるため、精神的にも安定します。
障害福祉サービスの運営法人様同士の横の繋がりがあり、紹介が起きやすい業務です。現に弊法人ではホームページでの集客を行わず、紹介で経営が成り立っています。また弊法人のクライアントは、障害福祉サービスの事業所数を着実に増やしていっていますので仕事量も安定していきます。なお、これは営業が得意でなくても大丈夫という意味では全くありません。アシスト(紹介)を受けたからにはキッチリとゴール(契約)を決めなければなりません。
餅は餅屋です。クライアントから深い知識と豊富な経験があると認識されれば、他の行政書士・社会保険労務士への乗り換えは起きにくいものです。その分、参考にすべき専門書籍の厚みのトータルは、他の行政書士業務と比べ、突出していると思いますので、独学では習得に時間がかかりますが、アバンセCLUBのコンサルを受ければその問題はクリアできます。
アバンセCLUBのコンサルを受ける行政書士・社会保険労務士の方は弊法人のライバルではなく、全国の障害福祉サービスの運営法人様をサポートするパートナーと考えています。ノウハウ(手の内)は完全に公開します。
指定申請の単価は高めです。開業から年数が経つと、その指定申請の依頼も自然と増加して行きますので、顧問料と合わせて売上が伸びていくことになります。
テキパキと業務をこなせるようになれば、クライアントだけでなく、行政(指定権者の担当)からも感謝され、非常にやりがいのある仕事です。

対象となる方
お申込みは、次の方に限定しています。
なお、アバンセCLUBにおける当事者間の関係はフランチャイズ契約のような上下の関係ではなく、対等な関係であり、業務委託契約を締結して行います。
※上記イ~ハのいずれも、窓口担当者は一人に限ります。
※上記ロ、ハにつきましては、アバンセCLUBが分類した種別の数に応じた契約(最大4契約)となります。なお、相談支援事業はいずれかの契約に特典として付属します。
1)訪問系サービス
2)就労(日中活動)系サービス
3)入所系サービス
4)児童系サービス
アバンセCLUBの内容
次のとおり「A.LINE質問」と「B.視聴」の2種類があります。
アバンセCLUB | |
A.LINE質問 | B.視聴 |
1年契約 | 6か月契約 |
詳細な内容は、業務委託契約書でご確認ください。
●アバンセCLUBの公式LINEで、いつでも質問することができます。質問できる内容は「B.視聴」の表の内容等ですが、とりあえず自由に質問してみてください。「A.LINE質問」で随時質問できるようにしているのは、「B.視聴」を補完する意味合いもあります。
●行政からの指摘で返戻(返金)が発生するかどうかの視点も含めて、実務経験に基づいて回答いたします。
●質問をいただくことで、アバンセCLUBの公式LINEの一斉送信でフィードバックを行ったり、「B.視聴」の題材にもなるかと思います。
●行政に提出する書類一式をチェックしてほしいとのリクエストも受けますが、1年間に3回(3事業所)までとさせていただきます。
テキスト レジュメを基に大まかなお話をします。細かいところは、自治体発行の手引き、厚生労働省の資料、指定する市販書籍、弊法人オリジナル資料で説明します。
方法 | オンラインシステム |
開催日 | 月曜日(ただし、祝日、盆休み及び年末年始を除く) |
時 間 | 20時ぐらいからスタート。最長で22時過ぎ終了(質疑応答の時間も含む) |
内 容 | 全18回を6か月(7月開始、1月開始)で行います。ブラッシュアップしていきますので、内容は期ごとに変わっていくことになります。なお「B.視聴」は短い時間でドンドン進めていきますので、1回聞いただけでは理解できないかもしれません。 |
詳細
- 第1回
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概論1(事務所経営、業際問題、実務面から見た行政法、習得しておきたい各種知識、専門書籍の紹介)
- 第2回
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概論2(サビ管・児発管の要件、資格者の要件、個別支援計画、重説、利用契約書(解約方法、押印)、実務経験年月の数え方、平面図作成のコツ)
- 第3回
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児童発達支援、放課後等デイサービス、保育所等訪問支援
- 第4回
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共同生活援助、短期入所
- 第5回
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就労移行、就労継続支援(収支予算含む)
- 第6回
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居宅介護、生活介護、生活訓練
- 第7回
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訪問介護、通所介護、訪問看護
- 第8回
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変更届全般(事業所追加、共同生活援助の住居追加)
- 第9回
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加算届全般(各種加算の特徴など)
- 第10回
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処遇改善の体制構築(規則整備を含む)
- 第11回
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身体拘束等適正化、虐待防止、感染症・食中毒の発生・まん延防止、非常災害、BCP、WAMNET、ハラスメント、人権、安全計画、支援プログラム
- 第12回
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国保連請求(単位数の計算方法、単価シミュレーション、パソコン設定、返戻など)
- 第13回
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法人のキャッシュフロー、融資のための収支計算書、各種申立書の書き方のコツ、実地指導(減算や、必要書類の特徴の解説、返戻方法、改善報告のコツなど)
- 第14回
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不服申立て(初動対応、監査、審査請求、聴聞、取消訴訟、弁護士との連携、返金方法、破産)
- 第15回
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消防法(無窓、自動火災報知設備、非常警報設備、漏電火災警報器、避難経路、避難器具、誘導灯、消火器、従属規定、特定一階段、特定小規模施設、共有の按分計算、防火管理者、防火対象物使用開始届、特例承認、収容人員、階数など)
- 第16回
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建築基準法(確認申請、用途変更、概要書の取得方法、一級建築士の証明書、都市計画による建築制限、都市計画条例、建ぺい率、容積率、採光・換気、新築時の注意点、福祉の条例など)
不動産登記法(登記情報提供サービスなど) - 第17回
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商業登記法(法人の種類、定款、会社設立スケジュール、登記情報提供サービス、司法書士への依頼など)
- 第18回
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企業法務(事業再編、事業譲渡、契約書、秘密保持、株式、計算書類、労働基準法、社内規程類、不正競争防止法、内容証明、少額訴訟)
法人の税金・社会保険料の概要など
知的財産権(商標の検索方法など)
- 面談会
-
●「A.LINE質問」を補完する意味合いですが、ひざを突き合わせて質問すれば、より理解しやすい事柄もあると思います。
希望するパートナーが2人以上いれば、年に最大で4回程度、大阪市北区において土曜日に面談会を開催(例えば2月、5月、8月、11月の13時~16時)できればと考えております。また、パートナーが5人以上参加するのであれば、関西以外の都市でも開催いたします。
●面談会に参加するにあたって弊法人からパートナーに対し徴収する報酬、実費等はありません。懇親会はいたしません。実務に関する質問だけでなく、経営の悩み事などの相談にも乗ります。
報酬
次のとおりの金額(消費税込み)で、一括支払いです。
(1年ごと) | 1年目 | 2年目以降 |
A.LINE質問 | 46,2 万円 | 39,6 万円 |
(6か月ごと) | 1回目 | ※2回目 | 3回目 | 4回目以降 |
B.視聴 | 46,2 万円 | 39,6 万円 | 26,4 万円 | 13,2 万円 |
※令和7年7月~12月&令和8年1月~6月の「B.視聴」をお申し込みされた方に限り、2回目分の「B.視聴」を無料とさせていただきます。この場合、3回目分から有料に戻ります。
●行政書士・社会保険労務士の方は、顧問先が1~2社見つかれば、「A.LINE質問」の報酬を上回る金額を売り上げることができるとお考えください。
●運営法人の方は、加算・減算の返戻がなくなること、トラブルの予防&解決が図れること、事業所数を拡張していく際に自社で指定申請が行えるようになること、などアバンセCLUBの報酬を上回る実利益が生じる(キャッシュアウトを軽減できる)ことになります。
●「B.視聴」のみを契約することもできますが、質問はその場限りとなります。「A.LINE質問」の契約をしなければ、LINEでの質問はできません。
●詳細な内容は、業務委託契約書でご確認ください。
よくある質問

Q 報酬を一括で支払うことに不安があります。
A 支払い前に、弊法人を訪問し、面談いただくこともできます。したがいまして、弊法人代表の人柄を見るなど、すべて納得いただいてから契約できますので、安心していただけるかと思います。面談は基本的には土曜日の昼間でお願いいたします。もちろん、他の日時での対応も可能です。LINEのビデオ通話での対応も可能です。
Q 運営に役立つ資料等をもらえますか。
A どこの運営法人様にでも役立つ汎用的な資料は配付(作成)いたします。何か欲しい資料があればお申し出ください。難解な規定を分かりやすくする資料を作成するなど、可能な限りにはなりますが対応させていただきます。例えば、共同生活援助でいえば報酬早見表や特定従業者数換算方法のスピード計算表などを提供することができます。繰り返しにはなりますが、質問者特有の個別案件資料の作成は対応しておりません。
Q 障害福祉サービス以外の質問もできますか。
A 企業法務も含めたトータルな質問に対応しております。福祉以外の質問や悩み事相談もしてください。
Q 得意でない分野もありますか。
A 介護保険法、障害者総合支援法、児童福祉法に規定されている指定福祉サービスのすべてに精通しているわけではありません。実務の情報が少ないサービスはありますが、ケースバイケースで対応させていただきます。
Q 最初から「A.LINE質問」だけを選び、「B.視聴」を選ばない場合はどうなりますか。
A 「A.LINE質問」は、パートナーからの質問を受けてはじめて情報を発信するものであり、情報共有のためのお知らせ以外で情報を発信することはしません。「B.視聴」は、私から実務において押さえておくべき重要な情報を一通り発信するものですので、一度(6か月)だけでも「B.視聴」を受けることをお勧めします。
Q 個別指導をしてもらえますか。
A 個別指導も可能です。ただし、別途報酬(報酬・交通費等)が必要となります。行政書士・社会保険労務士の方には、クライアント先に同行するなどして、ファンが付くための方策(良いところも悪いところも指摘)を一緒に考えさせていただきます。
Q 実地指導に備えるための同席をお願いできますか。
A 実地指導や監査の対応も同席可能です。隣で見てそのすべてを習得してください。ただし、別途報酬(報酬・交通費等)が必要となります。また、審査請求、聴聞、取消訴訟、弁護士との連携、返金方法、破産の打ち合わせに同席することも可能です。
Q アバンセCLUBの開始に至るまでの流れが知りたいです。
A Email問い合わせ(→希望者のみ面談)→契約内容の選定→業務委託契約の締結→開始月の確定→前月までにお振り込み→公式LINE登録→コンサル開始、となります。
Q パソコンが苦手なのですが。
A アバンセCLUBではパソコンに関するレクチャーはしていません。Excel関数やWordなどの質問をされても回答できかねますので、ご了承ください。
Q クライアントを増やす方法はありますか。(行政書士・社会保険労務士の方へ)
A 社長さんが困っている時に、どれだけ質の良い提案ができるのか、どれだけ寄り添えるのか、だと思います。巡り巡って報酬となっていつか返ってきますので近視眼的にならないようにすべきではないでしょうか。それから、駆け出しの頃は時間があるので国保連請求(格安受任でもよいと思います。)を代行することをおすすめします。セカンドオピニオンとして格安で質問を受け付けるのもよいかもしれません。
また、親しみやすさも重要です。気軽に話せるという理由で、様々な質問が舞い込み、これを一つずつ丁寧に回答していくことで信頼を得られます。いろんな経営者様がいて、いろんなアイデアがあり、話をしていると勉強になることも多いです。たくさん話すことで、自分の引き出しも増えていきますので、他の経営者様に情報共有することができます。
Q クライアントに刺さるアピールはありますか。(行政書士・社会保険労務士の方へ)
A 売上が増加する提案になります。国保連請求を理解していることはもちろん、クライアントが気づいていない加算の提案ができるようになれば信頼を得やすいでしょう。処遇改善加算を取得していない障害福祉サービスの運営法人様も未だにありますので、体制の構築も含めて、先ずはこれを極めてください。逆に、減算になってしまった場合にも相談に乗れるようになると、より一層信頼関係が構築されていきます。アバンセCLUBでは、このような加算・減算の質問にも対応しています。
Q 事業所見学したいです。(行政書士・社会保険労務士の方へ)
A 行政書士・社会保険労務士の方限定ですが、うまくマッチングできれば、弊法人のクライアントに見学できるよう取り計らいます。
Q 仕事の紹介はありますか。(行政書士・社会保険労務士の方へ)
A 適正や人柄、クライアントとの相性などを総合的に判断した上で、弊法人の仕事を依頼できるよう考慮いたします。
おわりに
(行政書士の方へ)

私が行政書士として独立したのは、2014年9月のことでした。
開業前月の平日の昼間、太陽の強い光が降り注ぐ窓の外に目をやると、明るい未来が広がっているかのように感じ「これからは自由人だ!」と思った瞬間、「これから一体どうなるんだろう。」と強い不安も同時に襲ってきました。10年以上経った今でも、その事務所の窓の外からの景色は鮮明に記憶しております。
退職前の有休明けに、退職の挨拶に行った際、会社の先輩お二人からいただいた言葉が今でも忘れられません。A先輩:「不安を感じた?一生懸命頑張ってたら不安なんて思う暇ない。やり切りや。」、B先輩:「行政書士の資格を持っていたなんて良かったな。独立のきっかけを作ってくれた人たちに感謝やな。」と励まされました。
細かな経緯は省きますが、この先輩らの視点は、当時の私からすると目から鱗で、背中を押され、一時的にではありますが不安を吹っ切ることができました。
その勢いで、人生初の飛び込み営業で500社以上まわりました。中小企業には企業法務の需要があると見込んでいましたが、わずか1件の受任に終わりました。顧問先が増えた今になって気づいたことは、企業法務の相談は、潜在的にはあるのですが、その社長との信頼関係が構築された上で初めて持ち掛けられるということでした。見ず知らずの行政書士にいきなり具体的な企業法務の相談などするはずがありません。
併行して、税理士事務所、社会保険労務士事務所や法律事務所にも飛び込み営業しましたが、「得意業務は?」という話題になると場が変な空気になりました。今なら分かりますが、「経験ないけど(許認可)なんでもやらせてください。」では、怖くて依頼や紹介などできないです。
独立後は、行政書士会主催の研修によく通っていましたが、その頃に小規模事業者持続化補助金の紹介を受けました。仕事欲しさに薄利で受任していたところ、そのうちの一つで放課後等デイサービスを始めたばかりの社長さんと知り合うことになり、補助金をきっかけにして放課後等デイサービスのフランチャイズ契約書の作成を依頼されました。数か月にわたり誠実にこなしていると、フランチャイジーである放課後等デイサービスの国保連請求を受任してほしいとの話が持ち上がりました。このフランチャイズ契約書作成がきっかけで障害福祉サービスにかかわっていくことになります。
また、新人の時に参加した支部懇親会で、大先輩の行政書士がおっしゃっていた「行政書士は許認可やで。」の一言も忘れられない思い出です。どういう意味かと言うと、弁護士さん、税理士さん、社会保険労務士さんでは扱えない業務、つまり行政書士しか扱えない業務(行政書士が単独で遂行できる業務)を得意業務とする方が長期的には得策ではないかということです。
その許認可のうち、障害福祉サービス業務を得意にすると一言で言っても、右も左も分からない、専門書籍は分厚い、など苦労の連続でしたが、3~5年ぐらい経つと、経験を重ねたことで自信が付き、会社員時代に営業経験のない私でもコンサル能力が飛躍的に伸び、クライアントからの紹介が延々と続くようになりました。そして、多店舗展開をしている現在のいくつかの顧問先のおかげではありますが、いつの間にか放課後等デイサービスにおいては大阪市のシェア一割近くを占め、手前味噌ですが本当に力をつけたと思います。今では役所の人からも、事業所様に対して「中村さんが付いているなら安心ですね。」と言われるまでになっています。
これまで、いくつかのクライアントから社員登用のお誘いを受け、気持ちが揺らぐこともありましたが、一国一城の主を貫きました。このウェブページを読んでいる方の中には「開業したばかり」の方だけでなく「もう行政書士を辞めようかな。」「なにか業務の分野を増やせないかな。」と、お考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。私としましては、そのような行政書士事務所の経営が安定しないこと、知識や経験がないこと、それらの不安を味わったり、ステップを踏む必要はないと考えています。皆さんに同じような困難を経験してほしくありません。耐え忍ぶ期間など早く走り去って、時間を浪費しないでください。不安の中では良い仕事もできません。自分で0から作り上げるのは大変なことです。アバンセCLUBのコンサルを受けることで「障害福祉サービスのコンサルタントです!」と胸がはれるようになれます。またそうなるようにサポートいたします。
ところで「人間万事塞翁が馬」という諺があります。経営者で座右の銘にしている方も多いそうですが、私自身もこの言葉を大切にしています。どのようなことかと言うと、ある出来事をきっかけとして幸運と逆境が連綿と訪れるということです。行政書士事務所の経営をしてからは「人間万事塞翁が馬」を幾度となく経験しました。過去には憶測を広めるような人もいましたが、そのような逆境があってもその次には必ず良いことがあると気持ちを切り替えていけますので、どっしりと構えることできます。
また、自分自身の実力(幅広い法律知識や書類作成能力)はもちろん大事ですが、運も大事でした。いろんな巡り合わせで今があります。いろいろありましたが、これまでの運に感謝していまして「感謝の心を忘れてはいけない」とう言葉も大切にしています。このウェブページも、行政書士になってから知り合った人脈を活かして、その方々の支えと連帯感によって築き上げられたものです。
そのようなことから、アバンセCLUBのコンサルを受けたことがきっかけとなり、サポーターの皆様に幸運が舞い込むこと、良い出来事が起きることを切に祈ります。時には逆境が訪れることもあるかもしれませんが、結果的には笑顔になれるように最大限のサポート(相談を含む)をさせていただきます。
アバンセCLUBでネットワークを作り、互いにサポートし合うことができるはずです。福祉分野を業務を始めることが遅すぎるということはありません。ぜひ一緒に、全国の障害福祉サービスを盛り上げていきましょう。
お問い合わせフォーム
会社情報
郵便番号 | 〒530-0047 |
住所 | 大阪市北区西天満5-9-7 西天満ユートビル302号室 |
グラシアス行政書士法人 代表 | 中村 裕 |
TEL | 090-4279-5264 |
FAX | 050-3730-3726 |
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